
寝台列車というと、昔は「夜の間に移動する手段」としての列車でしかありませんでした。
しかし今では寝台列車というと「一度は乗って旅してみたい」列車に変貌し、そんな寝台列車の中でも注目を集める人気寝台列車「トワイライト瑞風」も憧れの1つです。
その上質な空間から、上質なホテルが走ると言われ、車窓からの眺め、レストランの上質な食事も素敵です。
そんなトワイライト瑞風の停車駅や運行ルート、なぜ人気なのかがわかるビューポイントなどをご紹介します。
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このページの目次
トワイライト瑞風の5つの運行ルートとは?
まず、トワイライト瑞風には5つの運行ルートがあります。
大きく分けて、1泊2日のコースと2泊3日のコースがあり、1泊2日は片道コース、2泊3日は周遊コースです。
1泊2日片道コースには全部で4コースあり、
- 「山陽コース(下り)」
- 「山陽コース(上り)」
- 「山陰コース(下り)」
- 「山陰コース(上り)」
があります。
2泊3日周遊コースは「山陽・山陰コース」となります。
トワイライト瑞風は運行ルートによって停車駅が違う
トワイライト瑞風は運行するルートによって停車する駅やビューポイントなどがそれぞれ異なります。
ですから、目当てとする駅や立ち寄りたい場所によってコースを選んでも良いですね。
1泊2日の「山陽コース(下り)」
京都・大阪駅を始発とし、終着駅は下関駅、運行ルートは山陽本線です。
途中の立ち寄り観光地は「倉敷駅」「南岩国駅」です。
1泊2日の「山陽コース(上り)」
下関駅が始発駅で、終着駅が大阪・京都駅となります。
途中は「宮島口駅」と「尾道駅」に立ち寄ります。1泊2日の「山陰コース(下り)」は始発駅が大阪・京都駅で、終着駅は下関駅、山陰本線を経由するコースです。
途中は城崎温泉町駅と萩・東萩駅へ立ち寄ります。
1泊2日片道コースの「山陰コース(上り)」
始発が下関、終着駅が大阪・京都駅となり、途中に出雲市駅と鳥取駅に立ち寄ります。
2泊3日で周遊する「山陽・山陰コース」
始発は京都・大阪駅で、終着駅も京都または新大阪駅となります。
その名の通り、山陽本線を通って下関方面へ行き、そこから山陰本線を通って大阪・京都方面へ向かいます。
途中立ち寄る駅は、岡山駅、宍道駅・松江駅、東浜駅へと停車します。
このように、同じ山陽本線や山陰本線を走るルートでも、向かう方面が異なれば、停車駅が異なります。
その為、同じトワイライトエクスプレスでも、全てのルートで違った楽しみ方があるのです。
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トワイライト瑞風のビューポイントは?
ビューポイントもルートによって異なります。
「山陽コース(下り)」でのビューポイントは4つで、
- 「明石海峡(瀬戸内海国立公園)」
- 「和気」
- 「尾道水道(瀬戸内海国立公園)」
- 「瀬戸内海/大畠瀬戸(瀬戸内海国立公園)」
がビューポイントとなります。
「山陽コース(上り)」のビューポイントは、途中のルートが少し下りと異なる為、下りの際の4つのビューポイントに「瀬戸内海/三原瀬戸(瀬戸内海国立公園)」が加わり、5つのビューポイントがあります。
反対に1泊2日の「山陰コース(下り)」では、
- 「余部橋梁」
- 「山陰西部の日本海」
- 「世界遺産の萩反射炉」
- 「山陰西部の日本海や深川湾」
などの4つのビューポイントがあります。
「山陰コース(上り)」では、「山陰西部の日本海や深川湾」は下りと同じで、
- 「宍道湖」
- 「大山(大山隠岐国立公園)」
- 「世界ジオパークに認定された東浜」
を含めた4つがビューポイントとなっています。
また、2泊3日の周遊コースでは
- 「明石海峡(瀬戸内海国立公園)」
- 「和気」
- 「尾道水道(瀬戸内海国立公園)」
- 「山陰西部の日本海」
- 「宍道湖」
- 「大山(大山隠岐国立公園)」
- 「余部橋梁」
がビューポイントとなります。
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トワイライト瑞風のルートはどう選ぶ?
トワイライト瑞風のルート選びですが、選び方として3点のポイントがあります。
1点目のポイントは「停車駅で何を楽しめるか」です。
寝台列車と言えども列車は「移動手段」でもあります。例えば山陽コースの下りでは「倉敷」「南岩国」に停車しますが、同じ山陽本線を通るルートでも、山陽コースの上りでは「宮島口駅」「尾道駅」への停車となります。
始発駅が決まっているわけでもなければ、どちらのコースを選ぶべきか迷いますよね。
倉敷や南岩国にあるものと、宮島口駅や尾道駅にあるものはそれぞれ異なります。
同じく、山陰コースの上りと下りでも同じことが言えます。
停車駅を良く見て、どこの停車駅で目当ての観光ができるか考えてみましょう。
次に2点目のポイントは、「山陽コース」「山陰コース」の違いを知って選ぶことです。
当たり前のことですが「山陽コース」では瀬戸内海が、「山陰コース」では日本海が楽しめます。
瀬戸内海は小さな海に多くの島々が浮かんだような情景が特徴的で、場合によっては向こう岸の四国が見えることもあります。
一方で、山陰コースは広大な日本海に開放感を感じます。
山陽コースは途中田畑や街並みを、山陰コースは砂丘や大山などがビューポイントなのも特徴の1つなので、それぞれ把握してコースを選びましょう。
以上、いま人気の豪華寝台列車「瑞風」についてでした。人生の中でこういう豪華寝台列車に乗る機会はそんなに何度もあることではないでしょうから、思い出に残るようじっくりプランを考えたいですね。
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